【薔薇の作り方の種類とは】
花といえば薔薇!というくらいポピュラーな花でありながら、非常に種類が多くて一度にすべてを目にすることができない花‥語り尽くされても平凡さを持たない‥それが薔薇の魅力なのかもしれません。
その魅力を再現、または表現したくても創り重ねるごとに深みにはまってまた創ってしまうので、創り手にとってやっかいな花とも言えます。
図鑑も見るたびに悩んでしまったり。参考図鑑はコチラです。
そんな薔薇でも、アートフラワーの作り方は花弁の形で3種類にわかれます。
3種類といっても、使うアートクロスの種類やコテの微妙な大きさ、当て方の違いで変化は無限大なのですが。
今日は花弁の形で分けてご紹介します。
【①剣弁】
生地は比較的柔らかな素材(写真はデシン使用)で作ります。
コテは下部に大きく当ててヘリ返しを先が尖るように大胆にします。
組むときは追いかけるようにずらします。
最初につくった中心が高くなるように、外側の花弁を下に下げると形がキレイに整います。
【②丸弁】
生地は綿ローン、羽二重、ツイル、ポプリンなどやや薄めで重ねたときに丸みがわかりやすいものを使用します。
コテは全体的に、特にヘリ返しがない分先はシワが寄るくらい強く当てます。
組むときは重なりがわかるように円形になるように組みます。
外側に行くほど花弁の大きさを大きめに作って包み込むように形を整えます。
【③半剣弁】
生地は厚みがあり、ツヤのあるシール、ビロード、サテンなどを使います。
コテは下部を丸く当て、ヘリ返しはピンセットでつまむか、指先でひねります。(フリルセットといいます)
組むときは最初は丸弁ばらのように重なりを見せながら、最後は一枚ずつ追いかけながら組みます。
【奥が深い薔薇の世界】
ありんこは特に剣弁の薔薇が好きなので、ガラスドームもこの作り方にしています。
しかし薔薇の世界は奥が深いです。
上記の3種類はあくまでも数ある中の一例ですので、図鑑を参考にこれからも色んな薔薇を作りたいと思っています。
特にどうしても端に追いやられがちですが、花弁の重なりのない一重の薔薇(野ばらなど)も作りたいですね。
生花の薔薇は今や4万種類あるそうなので、ありんこが生きているうちにはすべて表現しきれません。
しかし布花は実在しない薔薇を作れるのもいいところなのです。
小学生の頃にマンガで読んで憧れた「紫の薔薇」やレインボーローズも作れます。
【赤薔薇のガラスドーム】
アートフラワーは季節を問いません。
ガラスドームの赤薔薇は大人気です。
某映画のワンシーンを表現したくて作ってみたら大好評!
その後いろんな色で作っています。
ですが、一番人気はやはり赤薔薇。
薔薇の花言葉のなかでも赤薔薇は「愛情」「情熱」とロマンチックですよね。
小さいのでどうやって作っているのかよく聞かれます。
今日は画像付きで簡単に紹介します。
よかったら参考にして作ってみてください。
【作り方】
①用意するのは花弁26枚、葉っぱ6枚、がく、芯、茎布、わたです。
芯は1センチのビーズを使用しています。
もしあるようならバラ芯と呼ばれるてっぺんが尖ったスチロール球がよいです。
この薔薇は剣弁なので、中心を高く作ったほうが形のバランスがとりやすいからです。
②花弁のうち23枚はヘリ返し、26枚すべてに丸みをつけます。
ヘリ返しをしていない2枚は下に散っている花弁、1枚は芯に巻き付けます。
③葉っぱはワイヤーを挟んで貼り合わせ、コテで葉脈をつけます。
表も裏からもコテを当てたほうが立体感がでます。
④花弁は24枚で組みます。
芯に巻き付けた1枚を挟むように2枚付けます。
3枚一組を7セット作ります。
3セットで一周するように間隔を調整して巻きます。
その後、2セットを対面で巻きます。
残りの2セットを先程の隙間を埋めるように巻きます。
⑤茎布を巻き、葉っぱを配置します。
これはお好みですが、私は1枚を正面に向かって配置しています。
⑥がくをつけローズヒップを作ります。
土台はあらかじめ穴を開けます。
花が安定するようにやや深めまで。
土台に挿して花弁2枚を散らせば完成です。
葉っぱは少し反らして丸めるというのが可愛く仕上がります。
小さいのでコテの丸みを潰さないように花弁を組むのが難しいです。
特にローズヒップは何回やっても慣れないですね。
【まとめ】
いかがでしょうか?
剣弁の薔薇は枚数に違いはありますが、ほぼ作り方は同じです。
ヘリ返しの仕方や花弁の間隔は人によって様々。
だからこそ世界にひとつだけの花が出来上がります。
ガラスドームシリーズも薔薇以外にミモザやカトレア、白詰草など種類が増えました。
また他の作り方解説もしたいと思います。
お楽しみ。
作ってみたという方、コメントいただければ嬉しいです。
また、この花のガラスドームも作ってほしいとのご意見もいただければとびあがって喜びます。
よろしくお願いします
たくさんの薔薇を皆さんにお届けできるように、日々作り続けたいと思います。
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