アートクロスについて知っておくべき4つの特徴

アートクロスの使い分け アートフラワー

【①アートクロスってなんだろう】

アートフラワーに使う布は専用のアートクロスです。

布地の種類はたくさんあります。

木綿や絹かといった素材はもちろんありますが、織り方も大切です。

どの花をどのアートクロスで作るのか?

結論から言うと決まりはありません。

自分がどんな雰囲気のアートフラワーを作りたいか?で決めて大丈夫です。

素材でカバーできないところは染色でカバーできます。

同じ花でも花瓶にさすかコサージュにするかでも違います。

例えばコサージュは手や髪の毛に当たって何度も曲がったりすることを想定できます。

そしたら素材は柔らかさよりは少し硬めの型崩れしにくいものにしようか?など。

そんな中でアートクロスについて知っておくべきポイントを特徴、用途、素材、糊という4つにわけて解説したいと思います。

布地の特徴がわかりやすいように代表的なものを並べてみました。

布地の種類

【②布地の特徴と用途】

・ローン→木綿の糸が細い番手で織られていて、目がつんで平ら。素朴な印象がほしい花向け。

・特上モメン→ローンより太い番手で織られていて、荒い感触。野草の葉など向け。

・特上ビロード→横糸の毛を立たせてカットした特殊な織物。色に深みがほしい花向け。

・うす絹→絹と化繊があるが、どちらも光沢が強い。柔らかい花弁に使われることもあるが、葉の裏張りや茎布向け。

・サテン→最も光沢のある布でやや硬い。光沢をいかして花弁にも葉にも向いている。

・新サテン→サテンの裏と同じ感触の布でゆ落ち着いた感じに仕上がる。用途はサテンと同じ。

・デシン→フランスちりめんとも呼ばれる、細い番手の糸を織った薄手の布。柔らかな雰囲気の花弁向け。

・シール→あざらしの毛皮に似た織物。光沢がありしっかりと染色の陰影が生まれます。重厚さを出したい花弁や大きい葉向け。

・ジョーゼット→ちぢみ織で薄手のもの。染め上がりの発色も鮮明。柔らかな曲線を表現したい花向け。

・羽二重→うす絹に似ていますが、やや目がつんでいて厚みもある。どんな花にも向いている。

【③素材の違い】

アートクロスの主な素材は綿、絹(本絹)、化繊でできています。

同じ織り方でも本絹と化繊があるものも。

太い糸で織られているか細い糸で織られているかでかなり印象も変わります。

染色をする時に素材の違いはとても気にしなければなりません。

・木綿は乾くと白っぽい色調となります。

自分が思っているよりも濃い色で染めるのがコツです。

・本絹は染めた時と乾いた時の変化が激しく、予想より明るくなることが多いです。

やや彩度を落として染めるのがコツです。

・化繊は染色そのものよりも染めムラがでたり乾いた時に反りが強くでます。

乾かし方に工夫が必要です。

【④固糊と中糊】

アートクロスは糊でハリがある程度ついた状態で袋に入っています。

布地の名前の後ろには固糊、中糊と表示されています。

例→新サテン 中糊

固糊はしっかりと糊が効いていて、中糊はややゆるめと思ってください。

私は作業のしやすさから化繊素材は固糊をつかっています。

中糊も使われる方はいらっしゃいますが、縁がほつれやすいです。

糊が無くてもいいのでは?と思われるかもしれませんが、切る作業ひとつにしても柔らかいフニャフニャした状態は意外と難しいものですよ。

愛用のハサミでもやはり生地は選びます。

ハサミに関しては後日記事にしようと思います。

【⑤専用クロスでなくてもできる】

実は専用のアートクロスでなくてもアートフラワーは作れます。

コテの当たり具合や仕上がりにバラツキはできますが、例えば厚手の和紙。

布と違って作業中に敗れる率が高いものの、色のノリもやさしく、柔らかなカーブを描く作品に向いています。

コテ当ての温度にかなりの神経を使いますが、美しい仕上がりになります。

次に着古した着物生地。

この素材のもともとの図柄を活かすために染色はしません。

どの部分を花のどこに配置するのか?といった、普段のアートフラワーにはない楽しみがあります。

2枚を外表にボンドで貼り合わせてからコテ当てをします。

貼り合わせているので、厚みがでるのと、ボンドの補強効果でパリッとした仕上がりになります。

【⑥まとめ】

作りたい花のイメージに合わせて生地を変えるのは、ある程度慣れが必要です。

サテンやデシンは化繊でも本絹でもありますが、染色が美しいのは本絹、初心者でもコテあて組み立てしやすいのは化繊です。

初めて扱うアートクロスはまずは簡単に花の形を切って染めるのが私のやり方です。

仕事柄、見本で置いておくためというのもありますが。

いくつも部分パーツを染色、組み立てを試してから本格的に切り出しを始められることをおすすめします!

布地の特徴がわかったら、あとは作っていくだけです。

アートフラワーに正解はありません。

ぜひ楽しんで、自分だけの花を作ってください。

アートクロスについてこんなのあるよ~というコメントいただけると嬉しいです。

ぜひぜひコメント欄よりお願いします。

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