やってみよう~アートクロスのコーヒー染め!

アートクロスのコーヒー染め 染色

【コーヒー染めとは】

草木染めってご存知でしょうか?

草や木の天然の色素を抽出して染める方法なのですが、コーヒーも天然素材なのでは?と思い調べて見ると、ありましたよ「コーヒー染め」

やり方もとても簡単なうえに材料も家にあるものばかりだったので、さっそくやってみることにしました。

今回はアートクロスの木綿を染めて、コーヒー染めのアジサイを作る予定です。

筆で色を置いて染色する方法ではない単色ベタ染めになるので、3枚のアートクロスを用意して3種類の濃淡に染め分けをすることにしました。

【やってみよう】

材料はこちらです。

準備物

コーヒーのカス、牛乳、水、塩、鍋、ボール、アートクロス木綿3枚

【やり方】

①牛乳と水を1:1の割合でボールに混ぜます。この配合については厳密にこだわる必要はありませんが、牛乳が少なすぎても染め具合は悪くなります。

②アートクロスを10分ほど浸け、乾かします。ボールの大きさの都合上布は重なりますが、必ず布全体が浸している状態にしましょう。

牛乳

注意: この工程が無くても染めることはできるそうですがタンパク質を布に染み込ませることで、色が定着しやすくなります。ただし、まんべんなく浸透しないままに乾いてしまうと、染めた時に大きな染めムラができてしまうので注意。実際に浸透ができていない部分は染まりが悪かったです。後で写真でご紹介します。

③コーヒーのカスを鍋に水といれて好みの色になるまで煮出します。やけどには十分にご注意ください。その後ペーパーでこします。

煮出し中

注意:濾さないと布にカスがついてしまい、最後に洗う時に排水溝等がつまります。今回はコーヒーかすを6回分溜めておいて、水は300ccでしたが、3度染めまで煮詰めることを考えて500ccくらいは必要だったと反省。

④アートクロスをいれてトロトロの弱火で10分ほど煮ます。

染色

注意:写真はわかりやすくするために表面に浮かせて撮影していますが、キチンと沈めてください。火力はごく弱火で大丈夫です。

⑤塩水にいれて色止めをします。

染色2

注意:そのまま鍋に塩を投入してもいいですが、別の容器ですると、残したコーヒー液で再度染められます。 今回は2度染めと3度染めをしたかったので別容器にしました。塩はたっぷりと。ミョウバンでもできます。塩分濃度はしょっぱいな~程度で大丈夫です。

⑥よくすすいで干します。完成!

【完成したもの】

染色完了

注意:2度染め、3度染めをする場合は④⑤を繰り返します。その際に煮詰めてコーヒー液が足りない、鍋に焦げついたということがないように最初に多めに用意しましょう。

左側から

①染めていない

②1度染め

③2度染め

④3度染め

【反省点】

この写真の真ん中と右側縦のしま模様がわかりますか?

失敗品

②の工程で乾かす時に2枚が重なっていたところが、タンパク質の浸透が悪くなり、染めた時にムラになってしまいました。

気づいた時には時遅し‥2度染めの④の工程のときに薄い部分のみ2分ほど長く煮てみましたが直りませんでした。

あと、左側と右側の布の上の方に丸い薄い部分があるのもわかりますか?これは干すときに使った洗濯バサミの跡なんです。

まさかそんなところが?と思わず脱力しそうになるところでした。

あとは5ミリほど縮みます。アートクロスは糊で固められていて、染色するとある程度縮む特性があるので煮るとどれくらい縮むのかな?と心配しましたが想定内でした。

今回はしていないのですが、化繊の布は染まりにくいそうです。

しかし花によっては化繊の薄く柔らかい布の方が表現しやすい物もあります。

なんとか上手く染められるように挑戦して、成功例をブログにあげたいと思います。

ちなみに今回の布で作ったアジサイは別記事に載せています。

アジサイの花弁の効率良い切り方も一緒に載せていますのでぜひご覧ください。

→生地は無駄なく使いたい

【まとめ】

日々コーヒーを飲む私にとって溜まっていくコーヒーかすはただ捨てるにはもったいないし、何かしらの再利用ができないかな?と思っていたところなんです。 

コーヒーかすの染め以外の利用方法については後日別記事をあげたいと思いますので、お楽しみに。

さて今回のコーヒー染めはいかがでしたでしょうか?

インスタントコーヒーを使ってももちろんできる「コーヒー染め」ですが、コーヒーかすを再利用する事は非常にエコロジーな方法だと思います。

今回はアートクロスを染めましたが、着古したシャツやハンカチ、綿のトートバック等も染めてみると雰囲気も変わって、新たな愛着がわくのではないでしょうか?

絞り染めの技法を用いたりすると、出来上がるまでどんなふうに染まるのかワクワクしますね。世界にひとつだけのオリジナル作品を作ることもできます。

化学薬品を使わない「コーヒー染め」は思った以上に簡単に楽しく出来ることがわかった方が多いのではないでしょうか?

ぜひ身の回りのいろんな物を染めてみてください!

こんなの染めてみた、こうした方がしやすいよー等のご意見がありましたら、ぜひコメントいただけると嬉しいです!

ありんこでした。

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コーヒー大好きなありさんとありんこが
コーヒーと自家焙煎珈琲の魅力をゆるーく紹介します。
たまにコーヒー店めぐりをしたり。
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