アートフラワーの生地を効率良く切る3ステップ

生地を無駄なく使いたい アートフラワー

【アートクロスと型紙】

生地の取り方

アートフラワーはアートクロスという専用の布を使うということは先日述べたとおりです。

アートクロスについてはこちらの記事をご覧ください。

アートフラワー専用の特殊な布なので、手芸屋さんですぐに買えるものではなく‥、お値段もそこそこする上にオンラインストアで買うと送料がかかってしまう…などなど思うところはあります。

そんな大事な布を適当に型紙を置いて切ったのでは無駄がでますね。

・せっかくなら余すところなく、無駄なく使いたい!

・切る手間はなるべく省きたい!という気持ちになります。

手間を省く、回数を少なくするという為に使えるテクニックは布を折り重ねることです。

だいたいの布は中表に二枚重ねに折ります。

薄手のデシンやうす絹は四枚重ねに折ります。

中表にする理由は鉛筆の跡がなるべく目立つのを防ぐためですね。

では型紙をどのように置いたら一番いいのでしょうか?

コサージュ

【配置は2種類】

生地の取り方1

型紙はななめ30〜45度で配置します。

これは染色後の縮み具合の調整と、コテを当てたときの生地の伸びに関わるからです。

コテを当てて丸み、膨らみをつけたい場合は伸びなければうまくつけることができません。

縦、横、バイアスそれぞれのこての当たり具合は後日また記事にしたいと思います。

リース

今回は正バイアスといわれる45度で置いたらどうなるかを検証します。

①も②も布の大きさは同じものとします。

まずは5センチ四方の箱を並べると考える方法です。

生地の取り方1

下に少し隙間ができて、12枚とれました。

次にできるだけつめる方法です。

生地の取り方2

右と下に少し隙間ができて12枚とれました。

どうやってもこれ以上とれませんでした。

布花

【どちらがいいのか】

このように枚数は変わりありませんでした。

しかし、②の方法は隙間は小さいとはいえ、スズランやカスミソウならこの大きさでも十分使えます。

はぎれを染色の試し布にすることもできます。

そういう意味では②に軍配があがりそうです。

ですが、ありんこは初心者の方には①をお勧めします。

なぜなら切る作業が①の方がダンゼン楽だからです!

②は少しはみ出して切ってしまうと隣の葉っぱがだめになってしまいますよね?

紙を切る作業と違って、布をハサミの先端を使って細かく切るのは難しいです。

ですので、慣れてくるまでは①で頑張ってみましょう。

①を切り取る時は、まず四角に切って分けます。

その後で一枚一枚葉っぱの形に切り取ればいいのです。

【たくさん切るには】

無駄のない生地の取り方がわかったところで、今度は効率よく切る方法について考えみましょう。

アジサイの取り方

アジサイを作る時は特に花弁の数がたくさんいります。

大きさを混ぜてみても40枚くらいはないと寂しい仕上がりに‥。

小さい花弁だけとなると60枚以上になります。

上の写真は以前コーヒー染めをした生地です。

抜き弁というのは便利なのですが、自分の手で切るところからしたい!という野望も捨てきれませんね。

素材も抜き弁には無い素材もあります。

チョキチョキ切るのは大変ですが、型紙も自分で作ってコテあてしやすい形にすることも可能なのも魅力ですね。

たくさん数をほしい時に一番に思いつくのは布を二枚重ねにすることでしょう。

薄いデシンやうす絹だと四枚重ねもできますよ。

まち針かホチキスでしっかりと端を留めてから切るのがポイントです。

【やり方解説】

では「切る」ということに特化して考えてみてください。

握力の問題もあって、なるべく少ない動き、端切れももったいないので少なめに‥

そこで思いついたのが、時計と反対まわりに切っていく方法です。

なんと3ステップで切れてしまう便利な方法です。

この方法は右利きのハサミをお使いの方用になります。ご了承ください。

説明のために紙に書いたものと実際の布を切ったものを並べて解説しますね。

①型紙サイズギリギリに四角で囲うように切る。今回は型紙が4センチだったので4.5センチ四方にしました。

②緑の線の部分を切ります。

アジサイの解説1

③紫の線の部分を矢印の方向に切ります。

アジサイの解説2

④生地を裏に返すと、黒の点線の部分が型紙の線です。(見えませんが、確認しながら)赤い線の部分を矢印の方向に切ります。

アジサイの解説3

ちなみに完成したアジサイがこちらです。

花弁は結局52枚使いました。

完成品

 

【まとめ】

このように型紙は置き方を工夫することが大切ですね。

切る作業に重点をおくか?

少しでも布を節約することに重点をおくか?

どちらも正解なのです。

ちなみにハギレはビニールに同じ素材をまとめてストックするといいですよ。

あとは効率の良い切り方も、この方法なら同じ方向に8回切るだけで済みます。

「裏に返す」がポイントです。

ハサミは刃先で切るよりも中心から根本で、スッスッと動かして切るような感覚で。

写真は説明のために1枚で切っていますが、このくらいの厚みの綿なら二枚重ねで切れますよ。

この切り方の方法は他の花弁でも利用できますよ。

繋がった一枚ものの薔薇とかストックの花弁など。

花弁の数は5枚なり6枚なりに増えますが、時計と反対回りに切る、切込みを入れるなどのところは、おなじです。

チョキチョキと無心で切っていると、いつの間にか肩がすごく凝った~とか手が固まってしまった~とか‥そんな体験コメントいただけると嬉しいです。

でもでも、そんなことにはならないように、休憩をいれつつ楽しみながら作業してくださいね。

他にもこんな切り方があるよ~というコメントいただけると嬉しいです!

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コーヒー大好きなありさんとありんこが
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たまにコーヒー店めぐりをしたり。
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