ペップとは
「ペップ」とは本物の花でいう雄しべや雌しべ、つぼみとなる部分に使われる資材です。
必ず見かけるけれど詳しくは知らないことの多いパーツ。
今日は種類、染色、数え方、便利グッズの4つについて解説しようと思います。
ペップは種類も様々にあって、素玉・バラ・ミモザ・ガラス・ユリ・おたふく・茨等など‥実物の花を見てそれに近い形を選ぶのが一般的です。
玉の大きさは○号や大中小で表現されます。
素材は軸の部分は紙製が多いですが、糸になっているものもあります。
玉の部分はガラス・ミンク等の表記のないものは炭酸カルシウムでできています。炭酸カルシウム製のものはツヤがなくザラザラしているのが特徴です。
数え方
数の数え方が独特なので、ありんこは最初に覚えるのが苦労しました。
1G(グロス)=144本
両端に粒がついているペップ(両付きペップ)と片方にだけ粒がついているペップ(片付きペップ)では数え方が違うので注意が必要となります。
・片付き=144本=1G(グロス)
・片付き=288本=2G
・両付き=72本(144本)=1G
・両付き=144本(288本)=2G
注意:一部100本単位等の例外もあります。
これらはだいたい針金で1Gずつくくられて販売されています。
染色の注意
色は最初から付いているものもありますが、大体は好みの色に染めて使います。
布の染色とは違って水に浸さずに直接手早く染めます。
「手早く」が大切ですね。
なぜかというとゆっくりと染料に浸していたのでは素材が溶けてしまい、乾かしている時にひっついたり、形が変わってしまうのを防ぐためです。
また、お湯も同じ理由で厳禁です。
お湯で染料を溶かしたあとは少し冷まして使いましょう。
染め方のコツについては後の方で述べたいと思います。
ペップの種類
ペップの代表的なものはこちらになります。
下段左側の黄色のものはガラスペップになります。
こちらは染料をはじいてしまうので染められません。
(何度か試しましたがキレイにできませんでした(泣))
白・黄色・ピンクなどが最初から色付きで販売されていますので、そちらを選ばれることをお勧めします。
下段真ん中はミモザペップです。
沢山の花が連なるミモザはとってもかわいいですが、布で玉を作るのは大変なのでこちらをサイズ色々混ぜて作ります。
下段右側のフワフワした毛がついているのはミンクペップです。
フワフワがとても気持ちよさそうですが、抜け毛がヒドイです。
慎重に慎重を重ねて染色してもかなり毛が落ちてしまって、私は使いこなせていないのが現状です。
あとはコンタクトレンズユーザーなので目に入ると悶絶うちます。
ペップは花の一部としてだけではなく、コサージュの装飾の一部に使われたりもする使い勝手の良い資材です。
アイデア次第で花の雰囲気は変わります。
個性が出せるアイテムと言えるのではないでしょうか?
染色のお悩み
次は染色の便利な方法を画像付きで解説していきたいと思います。
染色のときのお悩みと言えばやはり溶けてしまうこと!
ペップは炭酸カルシウムでできていて溶けるようになっています。
染色=濡れるので当然指で触ったり、そのへんにポイっと置いておくのは論外です。
染色した後に何も触れない状態にしておくにはどうしたらいいか?と考えてこんな道具を作ってみました。
便利グッズの作り方
材料はマスキングテープと空き箱です。
テープを裏側の糊面を上にして貼ります。
使い方
ペップを染色します。
写真のように軸の紙の部分を持って少量ずつ染料に漬けます。
今回は軸の部分は染める必要がなかったのですが、使う部分によっては軸まで漬けましょう。
つける時間は2,3秒で大丈夫。
薄いかな?と思ったらもう一度つけましょう。
ペップ同士がくっつかないようにマスキングテープに貼っていきます。
全部染め終わりました。
まとめ
いかがでしょうか?
この方法なら多少染料が下に落ちても箱の中なので汚れる心配もありません。右下の方にポタリと落ちた染料がありますが問題ありません。
今回は手持ちのマスキングテープでしましたが、セロハンテープでももちろんOKです。
コツは裏側が上になるように貼る、です。
ちなみに染料に漬けたあとで紙の上で乾かすとこうなります。
下のペップを見てください。
色がムラになってしまいましたし、溶けた部分が紙に貼りついています。
こうなると仕上がりは美しくありません。
ですので、何も触れない状態で乾燥させる必要があるのです。
あとは紙の上で‥とは関係なく、ペップを染料に長く漬けすぎないというのも大切ですね。
染料の温度は必ず冷ましてからというのも守ってください。
このやり方はありんこの独自のものですので、他にもいい方法があるかもしれません。
よかったらこんな方法あるよ~等などコメントいただけると嬉しいです!
ありんこでした~。
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