七色シリーズとは
色は赤ですが薔薇の種類を別記事にあげています、レインボーローズのアレンジメントについてはまた後ほどあげたいと思います。
ありんこのアートフラワーの中でも人気の七色シリーズ。
もともとは「レインボーローズ」という白いバラに特殊な植物性染料を切込みをいれた茎の部分から吸い上げさせて内部から着色したものを花屋さんで見たのが製作のきっかけでした。
生花のレインボーシリーズは今では薔薇だけにとどまらず、カーネーションやマーガレット、カスミソウも作られているそうですよ。
これを布花で表現できないかな?
七色すべてがキレイに見えるようにできるかな?
そう考えて試行錯誤しながら試作を繰り返しました。
試作第一号は花弁1枚に七色すべてを点で置くように染色したものを用意しました。
同じ物を24枚合わせて組んだのですがなんだかまだらの毒薔薇になってしまってボツにしました。
花弁1枚あたりに色をたくさんのせても目がチカチカ忙しいのと、それがかたまりになってもグラデーションになっているわけではないので、全体としてのまとまりがありません。
それは今回のレインボーカラーに限らず、他のお花の時もです。
ただ、同じ色味のグラデーションでのせるなら、それはそれで色のまとまりがあってきれいですよ。
あとは色の数も4色くらいまでにしたほうがいいですね。
あ、失敗作は処分したので画像ありません(汗)
考え方
それでは1枚ずつ染色して組み合わせすることにしましょう。
材料はこれです。
花弁は24枚と、今回のガラスドームは下に散っていく表現をしたいので散った用の2枚の26枚。
組み方の基本は内側から3→9→6→6と考えます。
わかりやすいようにこの紙にのせていきます。
赤橙黄緑青藍紫のうち、藍は暗くなるので無しにしてピンクを足します。
青も水色で明るさを出しました。
①内側からピンク赤橙黄緑青紫
ピンク以外は同じ3枚ずつ均等に配置しました。
内側から外側に暗くなっていくイメージです。
②外側からピンク赤橙黄緑青紫
紫以外は同じ3枚ずつ均等に配置。
内側から外側にかけて明るくなっていくイメージです。
③すべてがらせん状(らせん状の時は3→7→7→7で考えます)
中心から縦のラインで色を揃えてから1つ分右にずらします。
縦の真っ直ぐよりも柔らかなイメージです。
受ける印象
違いがお分かり頂けるでしょうか?
①と②は内側からと外側からで明るさがずいぶん違って見えます。
ありんこは内側から明るいピンクや赤の方が華やか、反対に紫から始まると落ち着いた雰囲気に感じます。
①と②の組み立てた画像がないので説明が難しいのですが、中心の色をどうするか?でかなり印象は変わります。
この組み方は丸い円で囲まれているようにも見えて、少し花が小さく見えます。
もちろん、コロンと丸い印象なのでそれはそれでかわいらしいと思います。
③は最初に写真を載せていますが、まんべんなく色が見えるのと、縦のラインがあるせいか、一番大きく見える印象です。
赤橙黄緑青藍紫の順番にこだわらずに黄色から始めたり、ピンクを多くして他の色は各1枚だけ、こだわりなくランダムに組むのも楽しいです。
色の数は多い、少ないを作るときは中心の色を基準に考えると良いと思います。
中心が緑なら緑や黄色、青を多くするとまとまりが生まれます。
赤橙黄緑青藍紫のそれぞれお隣の色を多くする、と覚えておくと良いですよ。
まとめ
今回の花弁の染色はベタ染めでしたが、先端だけ染めてみる、もっと濃いめの染め方にする等と染め方に変化をつけるのもいいと思います。
今回は花弁だけの色の解説でしたが、七色の印象が強いので、葉は濃いめの色味をおすすめします。
薄い、明るい緑だと下側がぼやけて頭でっかちの薔薇に見えてしまいますよ。
あとはこのガラスドームは下に花弁を散らしているのが特徴ですので、葉っぱの数も多すぎないほうが花弁が目立っていいですね。
実際の生花のレインボーローズは染料を茎で吸わせているので、ピンポイントでこの部分にこの色!ということはできないそうです。
あと、葉っぱはない状態で売られています。
ですので、自由に配置できるのはアートフラワーならではなのではないでしょうか?
ワイヤーで葉っぱの絶妙な位置の調整ができるのもアートフラワーだけです。
みなさんも思い思いの薔薇を作ってみてくださいね。
こんなふうに作ってみた!という方がいらっしゃったらコメントいただけると嬉しいです。
薔薇については他にも記事を書いておりますので、ぜひご覧ください。
・3つの特徴で薔薇の種類をおぼえよう
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