春から初夏にかけて見られる、赤いプロペラの正体とは?
庭先や公園で、赤くて小さなプロペラのようなものが木からぶら下がっているのを見かけたことはありませんか?それは「イロハモミジ(Acer palmatum)」の種子(翼果/よくか)**です。
この記事では、イロハモミジの魅力と、ちょっとユニークなプロペラ型の種子について詳しくご紹介します。
■ イロハモミジとは?
イロハモミジは、カエデ科カエデ属の落葉高木。日本の風景や庭園、盆栽でもおなじみの木で、四季を通じて楽しめる魅力があります。
- 春:やわらかな新緑
- 夏:涼やかな日陰と翼果の観察
- 秋:鮮やかな紅葉
- 冬:落葉後の枝ぶりと木肌
葉は5〜9裂に分かれた掌状で、「いろはにほへと…」のように葉数を数えることから「イロハモミジ」と呼ばれるようになったとも言われています。
■ 翼果(よくか)ってなに?
モミジの「翼果(よくか)」とは、モミジやカエデの仲間がつけるプロペラ型の種子のこと。
特徴
- 2枚の羽のような形で風に乗って回転しながら落ちる
- 春に花が咲いた後、5月頃に現れる
- 若いうちは赤く、熟すと茶色っぽく変化
なぜプロペラ形なの?
この形のおかげで、風を受けるとくるくると回転しながら遠くへ飛んでいきます。これは植物が子孫を広い範囲に広げるための自然の知恵なんです。
■ 翼果の色が赤い理由は?
若い翼果には、アントシアニンという赤い色素が含まれています。これには紫外線から身を守る役割があり、また赤く目立つことで鳥などの目に留まりやすくなり、種の散布を助けていると考えられています。
■ モミジの楽しみ方いろいろ
- 春〜初夏:赤いプロペラ型の翼果を探してみよう
- 秋:紅葉の美しさを堪能
- 冬:葉が落ちたあとの枝ぶりや幹の模様にも注目
小さなお子さんと一緒に「くるくる回るタネ」を拾って遊ぶのも、自然とのふれあいにぴったりです。
■ まとめ
イロハモミジは、見た目の美しさだけでなく、その不思議な種子「翼果」でも楽しませてくれる魅力的な木です。春から初夏にかけて、ぜひ身近なモミジを観察してみてくださいね。
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