【国語便覧で学ぶ】美しい日本語の色表現まとめ|和の色・比喩表現・感情と結びついた色彩感覚

アートフラワー

ちまたでは国語便覧の売れ行きが好調とのことですね。

日本語には、四季折々の自然や繊細な感情を豊かに表現する「色の言葉」が数多くあります。特に「国語便覧」には、日本人の感性が詰まった和の色名比喩的な色の表現がまとめられており、詩や小説をより深く味わうための手助けになります。

アートフラワーを作る、飾るどちらのおいても色は大変重要な役割を果たします。

洋風のイメージがありますが、もちろん日本古来の色合いのアートフラワーは和室にとても合いますし、和洋折衷のおうちにピッタリです。

今回は、そんな国語便覧に載っている「色の表現」について、ジャンル別にわかりやすくご紹介します。


1. 和の色名(伝統的な色の呼び名)

日本の伝統文化や自然を背景に名付けられた色の名前は、視覚だけでなく、情景や季節感、心情までも呼び起こす力を持っています。

色名説明
桜色(さくらいろ)春の桜の花びらのような淡いピンク。
紅梅色(こうばいいろ)濃いめの紅色。紅梅の花のような鮮やかな色。
若草色(わかくさいろ)春の芽吹きを思わせる柔らかな緑色。
空色(そらいろ)晴れ渡る空のような明るく澄んだ青。
藍色(あいいろ)深く落ち着いた青。藍染の伝統を感じさせる色。
銀鼠(ぎんねず)上品で静かな、銀がかったグレー。

2. 季節を映す色の表現

四季の変化を肌で感じる日本では、季節そのものを色で表現する言い回しが多く見られます。

表現ニュアンス・背景
春霞のような白春先のもやがかった空気感。柔らかくあいまいな白。
夏空のような青高く抜けた夏の空を思わせる開放感のある青。
秋の夕暮れの赤しっとりとした寂しさや哀愁を感じる赤色。
冬の朝の灰色静寂や冷たさを表す、淡く沈んだグレー。

3. 比喩的な色の表現(文学的・詩的表現)

文学作品では、色をただの視覚情報としてではなく、心象風景や感情の比喩として使うことがあります。

表現例意味・イメージ
心を染めるような紅深く印象に残る出来事や感情を表現する鮮やかな赤。
月の光をまとった白神秘的で静かな美しさを持つ白。
闇に溶ける黒存在が消えるような、深く静かな黒。
錆びたような茶色古さや哀愁、時間の流れを含んだ渋い色。

4. 色と感情・象徴のつながり

日本語では、色が特定の感情や意味を象徴することもよくあります。文章表現やキャラクター設定などにも役立ちます。

感情・象徴
情熱・怒り・生命・愛情
冷静・誠実・知性・哀しみ
幸福・希望・活発さ・注意喚起
闇・恐怖・絶望・厳粛
純粋・始まり・神聖・死(地域や文脈で異なる)

まとめ

国語便覧に登場する色の表現は、言葉で風景を描く力を身につけるうえで非常に役立ちます。読書感想文や創作、エッセイの表現にぜひ取り入れてみてください。

色の名前一つで、文章はもっと美しく、心に響くものに。


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たまにコーヒー店めぐりをしたり。
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