アートフラワーは染色をすることが大前提です。
そこで今日は花の色についてお勉強しましょう。

【①花の色はなぜあるの】
花の色は、主に昆虫や鳥などの受粉者(ポリネーター)を引き寄せるために進化してきました。
ミツバチや蝶などの昆虫は特定の色(黄色・青・紫など)によく反応
**鳥(特にハチドリなど)**は赤やオレンジの花を好む傾向
人間が感じる「きれい!」という感覚も、実はこの「引きつける力」の一部
【 ②花の色】
花の色は主に3種類の色素によって決まっています
※中には「緑」もありますが、それは**クロロフィル(葉緑素)**で、花に見えることは少ないです。
【③なぜ青い花は少ないの?】
実は青色の色素は存在せず、アントシアニンの構造とpHの変化、さらに金属イオンとの複雑な結合で「青く見せている」だけ。なので、青い花は作るのが難しい!
→ 例:青いバラは自然界にはなかったけど、2004年に遺伝子操作で作られました。
【④花の色と文化】
花の色は文化や国によって意味が変わることがあります。
白い花:日本では「清らか」「死」も連想。欧米では「純潔」「結婚」
赤い花:情熱、愛、時に戦いや死
黄色い花:友情、嫉妬、別れ(国によって違う)
【⑤色の変化する花】
朝顔やアサガオ:咲いた直後と夕方で色が変わる
ホウセンカ:咲き進むにつれてピンク→赤に変化これはpHや色素の変化、花の老化などが関係しています。
【まとめ】
いかがですか?
アートフラワーはたしかに染料で好きな色に染めることができるのが醍醐味ですが、もともとの花の色について知ることも大切ですね。
次は花の色が与える印象について記事にしたいと思います。
こんな色好きなどなどコメントいただけると嬉しいです。
コメント