【①いつ作るの?】
アートフラワーは布から作るので、季節を問わずどのお花も作ることができます。
「作りたい」と思った時が作り時。
染料は天然素材を使う場合は季節がある程度関係あるかもしれません。
例:草木染めなど。
しかしありんこは市販の粉末の染料なので季節を問いません。
例えばミモザは3月くらいに咲きますが、真夏に作ることもできるのです。
でも季節が真逆なお花は作っていてもなかなかテンションあがりません。
ありんこはだいたい花の図鑑で最盛期を調べて一ヶ月前を目安に仕上げるようにしています。
仕上がりが一カ月前ということは切り出し、染色、コテ当て、組み立ての工程を考えるとさらに半月前に開始という流れになります。
花の図鑑はこちらを参考にしています。
しかしながら梅雨と真冬はお天気とのにらめっこが必要なのです。
染色をした後は当然乾かす必要があります。
乾かす工程であまりにも寒いとなかなか乾きません。
湿気の多い梅雨も同じく。
ひっくり返して紙に吸わせる作業を「布の返し」というのですが、この作業がお天気のいい日の倍くらいかかります。
返し作業というのは聞きなれない名前かもしれませんね。
新聞の上で染色をしたパーツは白い紙(私は広告を使います。なぜ白いかというとにじみでる水分がみやすいからです)の上にのせて、表、裏、のようにして移動させつつひっくり返しつつ水分をすわせていきます。
ドライヤーで強制的に乾かすといいんじゃないかというご意見もあるかもしれませんが、物によっては生地が熱で縮みます。
全体に縮むというよりはボコボコと波打ってしまいますね。
あとはぼかし具合が吸わせることでじんわりとなるはずが、強制的に熱に当たるとキレイになりません。
なので、染色をする前日は天気予報をにらめっこしています。
【②花の名前の記念日】
花の名前の付いた記念日ってありますよね。
みなさんはいくつご存知ですか?
ありんこはすずらんの日しか知りませんでした。
・1月15日→イチゴの日
・1月21日→スイートピーの日
・3月8日→ミモザの日
・3月27日→桜の日
・4月18日→ガーベラの日
・5月1日→すずらんの日
・6月2日→薔薇の日
・6月6日→紫陽花の日
・7月7日→カスミソウの日
・7月14日→ヒマワリの日
・9月14日→コスモスの日
記念日の由来は語呂合わせが多いです。
珍しいところは、ヒマワリの日は気象衛星ひまわり1号が打ち上げられた事に由来します。
他にもあるかもしれません。
こんな記念日があるよ~というコメントいただけると嬉しいです。
あとは、桃の節句→桃や端午の節句→菖蒲もありますし、母の日→カーネーション、父の日→黄色の薔薇といったイベントにちなんだ花もありますね。
これらの記念日はなるべくその月に飾れるように作ってハンドメイドイベントに持っていきます。
委託先には一ヶ月前には納品するようにしています。
ですから、生地の切り取りなどの製作開始はさらに半月の前倒しになりますね。
【③花の旬】
季節を問わないアートフラワーではありますが、花の旬は図鑑を見て覚えておくようにしています。
温室や品種改良技術がすすみ、店頭は旬をきにしなくてもよくなりつつありますが、購入者の方の中には「いつ頃まで飾れる?」と季節を外れることを気にして質問される方もいらっしゃいます。
そういった質問にも答えられるようにしておきたいですね。
図鑑だけではなくて、生花店の店頭も参考になります。
旬といっても、開花時期がとても長い花もあって、これは何月だけ!というものばかりでもありません。
その代表格は薔薇ではないでしょうか?
薔薇→5~11月
約半年にかけて咲き続けます。ほかにはクリスマスローズやダリアも長く楽しめます。
花の脇に添えられる「グリーン類」は旬といったものがないためどの花でも合わせやすくなっています。
ユーカリ、アイビー、レザーファンなどはその代表格ですね。
では逆に季節をはずすと「なんだかな?」と思われるのはどんな花でしょうか?
桜→はかなく散るのが美しいと愛される桜。生花は花が散っても若葉、落ち葉とその変化を楽しみます。
ひまわり→太陽の形と真夏に咲くことから英名サンフラワー。色と形が夏そのものです。
ススキ→ひんやりとした空気と共に花穂がでてシルバー色にはえるのはやはり太陽の落ち着いた秋の空です。
これらはしかし考え方によっては季節が違うのが「吉」とならないでしょうか?
真冬の寒いさなかに桜の花をみて早く暖かくなってほしいと思うように。
なので、正解はありません。ご自分の飾りたい時期、見たいときに飾っていただいたらよいと思います。
【④まとめ】
花のある生活で元気をもらえたら素敵ですね。
ありんこは作りながら、お買い上げいただいた方が季節ごとのお花を楽しんでもらってる姿を想像するのが楽しみです。
季節が終わったあとも、アートフラワーは枯れないので仕舞っておいて来年また出す、という使い方ができます。
今年は花瓶にさしたので、来年はワイヤーを丸めてリースで飾ってみよう等も楽しいですね。
季節を問わずとはいうものの、季節を感じながらお花を楽しんでください。
この花をこの季節に楽しんでまーすというコメント等などいただけると嬉しいです。
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