「カフェ」と「喫茶店」。
どちらもコーヒーを楽しむ場所ですが、呼び方の響きだけで
ちょっとしたイメージの違いを感じませんか?
実はこの2つ、言葉の起源がまったく違うところにあります。
今回はそのルーツを探ってみましょう。
🌍 1. 「カフェ」はフランス語が語源
- 「カフェ(café)」は、もともと フランス語でコーヒー の意味。
- 17世紀、ヨーロッパ各地に「カフェ」と呼ばれるコーヒーハウスが登場し、
作家や芸術家が集うサロン文化の中心になりました。 - この「café」という言葉が世界中に広がり、
現代でも「おしゃれ」「西洋的」という響きをもたらします。
👉 だから、スターバックスやブルーボトルコーヒーが「カフェ」を名乗るのは自然な流れなんですね。
🏮 2. 「喫茶店」は日本生まれの言葉
- 「喫茶店」の 喫(きつ) は「喫する=口にする、飲む」
- 「茶」はそのまま「お茶」
- 「店」はお店のこと。
つまり、「喫茶店」=お茶を飲むお店。
- 明治末期から大正時代にかけて、欧米のコーヒーハウスを真似たお店が
東京や大阪に登場し、日本風に**「喫茶店」**と名付けられました。 - 当初はコーヒーだけでなく、お茶や軽食も楽しめる場所として広まり、
昭和には サラリーマンの社交場・学生のたまり場 として定着します。
👉 つまり 「カフェ」は輸入語、「喫茶店」は和製語 なんです。
📖 3. いつから「カフェ」が使われ始めた?
- 昭和後期までは「喫茶店」が主流。
- 1990年代以降、海外チェーン店の進出(スタバ、タリーズなど)で
「カフェ」という言葉が一気に広がりました。
おしゃれでグローバルな響きの「カフェ」と、
昭和レトロな「喫茶店」という二つの呼び方が
今では 共存する形 になっています。
✅ 4. まとめ
- カフェ=フランス語 café(コーヒー)から広まった言葉
- 喫茶店=日本で生まれた「お茶を飲む店」という意味の和製語
- 昭和までは「喫茶店」が主役、平成以降は「カフェ」も定着
🌟 おわりに
カフェと喫茶店、どちらの呼び方にも長い歴史があります。
おしゃれなラテを楽しみたい日には「カフェ」に、
ナポリタンやクリームソーダを味わいたい日には「喫茶店」に。
言葉の背景を知ると、訪れるお店の見方も少し変わるかもしれませんね。
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