コーヒーは自由研究の題材としてとても面白く、身近でありながら科学・文化・環境などさまざまな切り口で深掘りできます。
「自由研究に活かせるコーヒー関連テーマ」のやり方やまとめ方を順次ブログにアップしていきますので、ご参考にどうぞ〜。
⑦⑧はすでにブログにアップしていますのでリンクにとんでください。なお、こちら2記事に関してはまとめ方などは記載していません。
①【理科系】コーヒーの抽出と温度の関係⇒コーヒーの温度と味のひみつを調べてみよう!
②【家庭科×科学】コーヒー豆の焙煎度による味の違い⇒コーヒー豆の焙煎度による味のちがいを調べてみよう
③【社会×地理】世界のコーヒー豆マップと味の特徴⇒世界のコーヒー豆マップと味のちがいを調べてみよう
④【理科×観察】コーヒーオイルと抽出方法の関係⇒コーヒーにうく“あぶら”のひみつ ~オイルと抽出方法の関係~
⑤【自由テーマ】カフェインの効果を調べてみよう⇒カフェインのひみつを調べてみよう!〜集中力と眠気の関係〜
⑥【環境・SDGs】コーヒーかすの再利用実験⇒コーヒーかすを再利用してみよう!~地球にやさしいエコ実験~
1. テーマときっかけ
コーヒーをいれると、ときどきカップの上に「キラキラした油(オイル)」が浮いていることがあります。
これが何なのか気になり、調べてみたら「コーヒーオイル」と呼ばれていることが分かりました。
今回はこのコーヒーオイルが出やすい抽出方法を、実験でくらべてみます!
2. 目標と調べること
- コーヒーオイルとは何か?
- どんな器具でいれるとオイルがよく出るか?
- 味やにおいは変わるのか?
- フィルターの種類(紙・金属)によって変わるのか?
3. 実験の方法(簡単で安全)
🔧用意するもの(あればベスト)
- 同じ豆(中深煎り〜深煎りがおすすめ)
- ドリップ(ペーパーフィルター)
- フレンチプレス(またはメタルドリッパー)
- エアロプレス(持っていれば)
- カップ・スプーン・ライト(懐中電灯やスマホの光)
👩🔬手順
① 同じ豆を同じ量・同じお湯の温度で抽出
② コーヒーをカップにそそぐ
③ カップの表面を光にかざして、オイルの見え方を観察(スマホで写真を撮ってもOK)
④ 表面に油が「キラキラ」「膜」のように見えたら記録
⑤ においや味のちがいも、できるだけメモする(苦味、コク、香ばしさ など)
4. 結果とまとめ(記録シート例)
抽出方法 | オイルの見た目 | におい | 味のこく | 感じたこと | 星の数 |
---|---|---|---|---|---|
ペーパードリップ | ほとんど見えない | 〇 | △ | あっさり | ★ |
フレンチプレス | 表面にうすくキラキラ見える | ◎ | ◎ | こってりしてる | ★★★ |
メタルドリップ | 少し見える | 〇 | 〇 | 香ばしい | ★★ |
5. わかったこと・考察
- コーヒーオイルは豆にふくまれる天然の油分で、香りやコクのもとになることがわかりました。
- ペーパーフィルターはオイルを通しにくく、あっさりした味になる。
- フレンチプレスなど金属フィルターはオイルを通すので、しっかりした味になる。
- オイルがあるかどうかで、見た目・香り・味がこんなに変わることにおどろきました!
6. まとめ
- コーヒーの表面にある「キラキラ」は、コーヒーオイルというあぶら。
- 抽出方法によって、オイルの量が変わり、味もちがう。
- フィルターの材質(紙か金属)でも、かなりの差が出ることが分かりました。
- 好みや気分によって、いれ方を変えると楽しい!
7. 参考にした本・サイト
- 『コーヒーの科学』(ブルーバックス)
- NHK for School
- インターネット検索(「コーヒーオイル 抽出」など)
🪄工夫ポイント
- コーヒー表面の写真を貼るとリアルで◎
- 「オイルあり/なし」2つの比較写真を並べると分かりやすい
- 星の数をグラフにして「おすすめ抽出法ランキング」などにすると楽しい
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