一杯に宿る三つの哲学——浸漬式・透過式・そして点滴式【ティアレの珈琲紀行】

一杯に宿る3つの哲学 コーヒー

こんにちは、ティアレです🌺
今日は、コーヒーを淹れる「3つの流儀」をめぐる旅へご案内します。

それは、ただの抽出方法ではありません。
時間をどう使うか、香りとどう向き合うか、そしてどんな気持ちで一杯に向かうか。

——3つの哲学が、静かに湯気の向こうで語られています。

珈琲豆やティアレ~手しごとのあるお店~と申します。気軽に「ティアレ」とお呼びください。
自家焙煎したコーヒー豆を中心に、ドリップバック等を販売しています。
ブレンドや、シングルオリジンのコーヒーなど、焙煎器「珈悦」で焙煎したコーヒー豆を販売しています。
また、アートフラワーを中心としたハンドメイドもやってます。
珈琲豆やティアレ~手しごとのあるお店~


第一の流儀:浸漬式(しんししき)——「すべてを委ねる」

粉は水に身を預ける。
まるで、温泉に浸かるように、静かに、ゆっくりと、溶け合っていく。

それが「浸漬式」。

  • フレンチプレス、水出しポットなどに代表されるこの方式は、“待つ”抽出法
  • 混ざり合い、滲み出し、すべてが一体となって一杯になる。
  • 味はまろやかで甘く、厚みがあり、やさしい

🌿 まるで、
「今日は何もしなくていいよ」
と言ってくれるような、そんな包容力。




第二の流儀:透過式(とうかしき)——「導き、選びとる」

透過式は、もっと“能動的”。
水が粉の上を通過しながら、香りと味を**“選び取る”ように抽出**します。

  • ハンドドリップ、マシン抽出、サイフォンなどがこれに当たります。
  • コントロール次第で、明るさも、苦味も、複雑さも引き出せる

☕ それは、
「あなたの一番いいところを知ってるよ」
と言って、そっと手を添えるような優しさ。

この方式では、技術と感覚が問われます
「職人の領域」へと踏み込む、緊張感と楽しさがあるのです。




第三の流儀:点滴式(ダッチコーヒー)——「一滴にかける祈り」

そして、最後は異端の冷抽出。
ダッチコーヒーの点滴式です。

  • 氷水が、コーヒー粉に一滴ずつ、時には1秒に1滴のペースで落ちていく。
  • 粉の層をゆっくりと通過し、6〜10時間かけて、雑味のない澄んだ液体が誕生します。

💧これはもう、抽出ではなく**「儀式」**。
「時間をかけたぶんだけ、静けさが味になる」
そんな哲学がそこには宿っています。

冷たくて、清らかで、どこか遠くを思わせる味。
まるで旅の途中でふと出会った静かな湖の水のように、心に沁みる一杯です。




3つの流儀、あなたはどれを選ぶ?

流儀特徴こんな人におすすめ
浸漬式やさしくまろやか、全体を包むゆっくり休日を過ごしたい人に
透過式明るく個性が出やすい味の違いを楽しみたい、探求者に
点滴式澄んでいて静か、透明な味一滴の美しさを大切にしたい人に

最後に——抽出とは、気持ちのかたち

ティアレは思います。
コーヒーの淹れ方って、その人の**「今日の気分」**そのもの。

  • 急がない朝は浸漬式でやさしく。
  • 頭が冴えてる日は透過式でシャープに。
  • 心が旅したい日は、点滴式で静かに。

あなたは今日は、どんな淹れ方にしますか?




プロフィール
この記事を書いた人
ありさんと ありんこ

コーヒー大好きなありさんとありんこが
コーヒーと自家焙煎珈琲の魅力をゆるーく紹介します。
たまにコーヒー店めぐりをしたり。
手しごとは
ありんこがアートフラワーの魅力を
ありさんがクラフトバンドの魅力を
それぞれ紹介する
そんなブログです。

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