自家焙煎コーヒーを提供する上で、見落としがちなけれどとても大切な工程があります。
それが「焙煎後のハンドピック」。実は、焙煎前だけでなく、焙煎後にも手作業での選別を行うことで、コーヒーの味と品質をグッと引き上げることができるんです。
この記事では、焙煎後のハンドピックの重要性と、その作業を快適にするためのおすすめ道具や環境づくりについてご紹介します。
焙煎後のハンドピックはなぜ必要?
焙煎前に取りきれない欠点豆がある
焙煎前にハンドピックしていても、焙煎後には以下のような豆が現れることがあります。
- 焼きムラ豆(色が薄すぎたり濃すぎたり)
- 焦げた豆(炭のような風味に)
- 中身がスカスカな貝殻豆
- カビや発酵の痕跡が残る黒豆
これらはカップの中に雑味や不快な苦味をもたらす原因になります。
焙煎後にしか見分けられない欠点豆もあるため、ダブルチェックとして焙煎後のハンドピックは欠かせません。
味のクリーンさを守るために
ハンドピックで雑味の原因を取り除くことで、コーヒー本来の香りと味がよりクリアに。
特に浅煎りやシングルオリジンでは、雑味が目立ちやすいため、丁寧な後処理が重要です。
品質へのこだわりとして伝えられる
お客様に「焙煎後もハンドピックをしています」と伝えるだけで、丁寧なものづくりへの信頼感がアップ。
こだわりの証として、販売時やパッケージに記載するのもおすすめです。
ハンドピックにおすすめの道具・作業環境7選
より効率的で快適に作業をするためのアイテムや工夫をまとめました。
① 平たく広げやすいトレイ
アイテム名 | 特徴 |
---|---|
ステンレストレイ(業務用) | 豆の色が見やすく、耐久性あり |
白系メラミントレイ | 明るく軽量。豆の色差がわかりやすい |
セリアの書類トレー | 100円で導入しやすく、重ね収納も可 |
② 見落とし防止に役立つ照明
アイテム名 | 特徴 |
---|---|
LEDリングライト(昼白色) | 均一に明るく、影ができにくい |
高演色LEDライト(Ra90以上) | 色の違いを正確に判断できる |
③ ピンセットや竹串など補助ツール
アイテム | 用途 |
---|---|
ステンレスピンセット | 微細な欠点豆の除去に便利 |
竹串・割りばし | 豆を転がして位置を変えるのに活用 |
④ 作業しやすい高さの作業台
工夫ポイント | 詳細 |
---|---|
目線と手の高さを合わせる | 長時間作業でも疲れにくい |
焙煎機の横にサイドテーブル設置 | 焙煎後すぐ作業できる動線に |
⑤ 豆の分類と収納に便利なケース
アイテム | 特徴 |
---|---|
製菓用セクションケース | 欠点豆、やや欠点、良豆に分けやすい |
ラベル付き瓶 | 焙煎日やハンドピック状況の記録用 |
⑥ 手元で豆を集められるシートやトレー
クラフト紙やランチョンマットなどを作業台に敷くと、豆が滑りやすくなり、除去もしやすくなります。
作業後の掃除もラクになります。
⑦ 環境を整えるひと工夫
- 作業BGMやアロマを取り入れて楽しく
- ハンドピック専用の「お気に入りスペース」を作るとルーティン化しやすいです
ティアレちゃんの一言コーナー💬

「焙煎後も、ひとつひとつ手作業で丁寧に。
コーヒー豆に“ありがとう”って気持ちでハンドピックしてるんだよ♪」
—— by ティアレちゃん🌸
まとめ:焙煎後のひと手間が味を変える
焙煎後のハンドピックは、美味しい一杯を届けるための大切な最終工程。
ほんの数分の手間で、味わいも信頼もアップするなら、取り入れない手はありません。
ぜひご自身のスタイルに合った道具を揃えて、快適なハンドピック時間を過ごしてみてください♪
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