どっちの飲みまショー【陶器】対【磁器】コーヒーカップを考えよう 

どっちの飲みまショー コーヒー

コーヒーはどんなカップで飲むか

陶器磁器

コーヒーを飲む時にどんなコーヒーカップを使いますか?

ガラス?陶器?磁器?

アイスコーヒーについて先日アンケートを取ったところ、ガラスが圧倒的に多かったです。

陶器ガラス

ではホットコーヒーならどうでしょうか?

またもやアンケート実施。(ご協力いただいたみなさんありがたいです)

ガラスは耐熱性の問題があるので、陶器か?磁器か?にしました。

結果は‥

陶器の勝利〜!

圧倒的に陶器を選ぶ方が多くて驚きました。

一体何が勝利の決め手だったのか?

重量、強度、デザイン‥様々な要因があるかと思います。

どちらが好きな方も、楽しんで美味しくコーヒーが飲めることが大切ですね。

ありんこは全国陶器市に行くのが毎年の日課となっています。

あとは岐阜県を旅行した時に美濃焼ミュージアムにも行ってみました。

行く先々の陶器屋さんはお話好きな方が多くて、役立つ話をたくさんしてくれました。

そのお話と、実際の手持ちの陶器と磁器を使用してみての感想も含んで、今回は両者の違いについて話したいと思います。

磁器

「磁器」英語でporcelain(ポーセリン)

「磁器」は、磁石を粉砕した粉が原材料となります。石が原料なので、水を吸わず耐久性に優れている食器に仕上がります。

磁石と珪石と粘土を混ぜることでさらに耐久性が上がります。

手触りはガラスのように滑らかで、純白や乳白色に仕上がることが多く、熱伝導がよいです。

ガラスほどではないですが、光を通します。

硬い質感なので叩くとチンチンと高い音がします。

日本における磁器の代表格は有田焼や波佐見焼です。

日本では豊臣秀吉の時代に肥前有田で滋石が発見されたことがきっかけで生産が始まりました。

日本独自のデザイン、絵付けに加えて明朝末期の混乱で磁器生産が滞っていた中国に変わりヨーロッパに輸出され高い評価をえました。

伊万里焼の名前は当時の積み出し港の名前が由来しています。

ところで英語でポーセリンと聞いて「ボーンチャイナ」ではないの?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ボーンチャイナは骨灰磁器といわれ磁器の一種です。

白色粘土の入手が困難だったイギリスで代用品で牛の骨灰を混ぜたことで「ボーン」の名前がつきました。

ボーンチャイナは特殊な釉薬を使用するため2度の低温焼成が必要となり、手間ひまがかかるものではありますが、白磁器より丈夫で多くの繊細な色つけが可能なため数多く作られるようになりました。

陶器

「陶器」は、陶土という粘土の一種を使って焼き上げられたものです。

粘土だけで焼き上げられた陶器は壊れやすい傾向があるので、粉砕したガラスを混ぜることで耐久力を上げています。  

また、珪石を混ぜ合わせているのも特徴といえます。高温の高炉でしっかりと焼くため、光が通りにくく淡い色合いに仕上がります。

手触りは滑らかとはいきませんが、熱しにくく冷めにくいのも陶器の特徴です。

冷めにくいとは言っても手でもてないほどではありません。

日本の食器、特に湯呑みに取手が付いていないのは持てるぐらい熱伝導がないためです。

磁器は熱くて持てない事で取手を付ける必要があったのです。

含まれるガラスが少ないため磁器より光を通しません。

叩いた時の音も鈍い音となります。

土の中の穴が多い構造のため、肉厚なデザインになりますが、同じ厚み大きさの時期に比べて圧倒的に軽い仕上がりになります。

日本における陶器の代表格は美濃焼や備前焼です。

陶器は歴史は非常に長く、縄文時代の土器にまで遡ります。

本格的な陶器は5世紀の須恵器になります。

平安時代には現代にも残る備前焼や常滑焼、信楽焼なども数多く作られるようになりより実用的な物が広まりました。

結論

どちらも特徴がお分かり頂けたでしょうか?

ではコーヒーを飲むとき、陶器と磁器ではどちらがいいのでしょうか?

結論は飲むシチュエーションによっての使い分けがGOODです。

陶器の特性でもお話した通り熱伝導率が低い陶器のカップなら、手に持った時に熱すぎずほんのりと熱が伝わるため長い時間楽しめます。

逆に磁器は取手が無いと持ち上げる事が難しいです。

磁器のカップで特に白色などの淡い色あいだと、コーヒーの色の違いが楽しめます。

コーヒーは種類によって色も淡い赤茶〜濃い焦げ茶まで様々に目を楽しませてくれますからね。

メーカーにもよりますが、磁器のカップは電子レンジや食洗機対応のものが多いです。

1度にたくさんのカップが必要となる場面‥例えば大勢のお客様を迎えるときには磁器のカップに軍配があがるでしょう。

最近は蓋付きの陶器のカップ(湯呑型が多いですが)がありますね。冬の寒い時には蓋をしていれば保温性の高さをいかんなく発揮してくれます。

また適度な熱伝導のお陰で手を温めながら飲むということも可能です。

まとめ

このように陶器も磁器もそれぞれの長所短所がありますが、シチュエーションによって使い分けることが出来ます。

こんなコーヒーカップを使ってるよなどなどコメントいただければ嬉しいです。

今度は陶器と磁器ではなく、形の違いについて検証して記事にしたいと思いますのでお楽しみに〜。

お家にあるコーヒーカップを長く美味しく、楽しく使ってあげてくださいね。

ありんこでした。

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コーヒー大好きなありさんとありんこが
コーヒーと自家焙煎珈琲の魅力をゆるーく紹介します。
たまにコーヒー店めぐりをしたり。
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