コーヒー豆の袋を選ぶ理由
焙煎したコーヒー豆を買っていただいたお客様へ発送する際、どの袋を選ぶかによってその作り手がどれだけ自分の焙煎豆に対する愛情持っているか、美味しく飲んでいただきたいかがわかると思います。
なぜコーヒー豆を入れる袋に悩む?
コーヒー豆は焙煎後、ガス(二酸化炭素)を発生させます。
コーヒー豆の劣化は、
- 酸素
- 光
- 高温、高湿
が主な劣化原因となります。ということは、これらを防ぐことによってある程度の劣化を防ぐことができるのです。
まとめると、ガスの処理をどうするか、酸素と光をどう遮断するかですね。
コーヒー豆を入れる袋の種類
では、その袋はどのような形・種類があって、どのような特徴があるのでしょうか?
袋の形
- 平型袋
- ガゼット型袋
- スタンド型袋
- パウチ型袋
くらいでしょうか。それぞれについて特徴をみていきます。
平型袋
紙などの原材料を3方貼り合わせた基本形の袋。
最後の1方はシーラー等で貼り合わせます。
このような形のふくろですね。
マチが無い分入れる豆の量が少なくなりますが、厚さも抑えることができるので発送時の送料が抑えられます。
クリックポストなどを使うと良いですね。
ガゼット型
次はガゼット型です。
ガゼット型と聞いてピンとこない方もいると思いますが、お茶の葉を入れている袋といえばわかるかもしれませんね。
平型袋より厚みを持たせるため、マチの部分だけ合掌作りとなっています。
このような形の袋ですね。
多くの容量のコーヒー豆を入れることができ、大量発送に向いています。
難点は、送料が高くなることと、袋代がかさむことでしょうか。
スタンド型
次はスタンド型です。
これは、皆さんが通常、「紙袋」といえば形を想像できるのではないでしょうか。
この袋もガゼット型と同じく、たくさんのコーヒー豆を入れることができますが、送料がかさむことが欠点と言えば欠点です。
また、袋に隙間ができやすいので、空気と触れる時間も増えてきます。
パウチ型
最後にパウチ型です。
これは、最近コンビニなどで見かける、「ちょうど良いサイズ」のお菓子(特にチョコ菓子)といえばわかる方もいるのではないでしょうか?
平型とガゼット型の良い所をとったような形をしていますね。
平型以上のコーヒー豆を入れることができますが、ガゼット型程は入りません。ただし、入れ方によってはクリックポストなどの安い送料を使うことができます。
袋に求められること
コーヒー豆を入れて発送するのであれば、その袋には求められることがあります。
振り返りますが、
- 普通の紙
- 防湿性
- 遮光性
- 酸素バリア性
コーヒー豆を劣化させる原因として、
- 酸素
- 光
- 高温・高湿
コーヒーの味と香りを守るため、空気中の酸素、光(光源)、湿気をまず排除する必要があります。
特に焙煎後は、吸湿性が高くなっているので、注意が必要です。
また、匂いを吸収する力も強く、冷蔵庫などに入れておくと冷蔵庫の匂いなどを吸収します。
私は、つい先日、紅生姜を入れていたタッパーにコーヒー豆を入れていたところ、紅生姜の香りが移ってしまっていました。
みなさんも気をつけましょう!
と話がそれました。
それらのことを考えると、
- アルミの袋
- クラフトタイプバルブ付き
が無難なところでしょうか。
コスト面を考えると
クラフトタイプバルブ付き
より完璧な状態を目指すのであれば
アルミの袋ですね。
コーヒー豆をどれだけ品質保持するかは、焙煎した者の品性が問われるところですので、できるだけ良い状態を保持したいところですが、コスト面と品質面のバランスをよく考えて袋を選びましょう。
まとめ
今回は、コーヒー豆を入れる袋について色々話をしてきました。
一概に袋と言っても色々あり、作り手の気持ちが伝わるところです。
当然コスト面は無視できませんが、できるだけ作り手の気持ちを最大限示したいものです。
以下の記事は、コーヒー豆の焙煎度について解説しています。こちらの記事も併せて読んでみて下さい。
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